RACE REPORT

2018年9月27日

GLOBAL MX-5 CUP JAPAN FINAL

一瞬の隙もない45分の大激戦。最年少の吉田が0.088秒差で今季初優勝

一瞬の隙もない45分の大激戦。最年少の吉田が0.088秒差で今季初優勝

9月24日、GLOBAL MX-5 CUP JAPAN(以下GMCJ)の今シーズンを締めくくる第5戦が、静岡県の富士スピードウェイで開催されました。45分間の決勝レースはトップグループ5台による熱いバトルがファイナルラップまで続きました。スリーワイドは当たり前、時としてフォーワイドの横並び状態も続発するという、緊張感にあふれた22周はGMCJ史上のベストファイトに名を連ねるでしょう。最後に笑ったのは85号車の吉田綜一郎。わずかに0.088秒差という激戦を制して、今季初優勝と世界一決定戦へのラストチケットを勝ち取りました。

この日の富士スピードウェイは爽やかな秋晴れ。絶好のコンディションでした。公式予選は9時45分から20分間で行われました。今回も前回の岡山同様、グローバルクラスに8台、エンブレムクラスに1台の合計9台が出ましたが、唯一そのエンブレムクラスの33号車は加藤仁に代わって、藤田一夫が今シーズン初出場です。

開始してすぐ6号車の小原健一と86号車のTOMISANが連れ立ってコースに入り、58号車の梶谷太郎と前述の藤田は単独での走行をチョイス。
前日のスーパー耐久で右ハンドルのNDロードスターを走らせた村上モータースの代表、88号車の村上博幸が「左ハンドルへの慣らしです」と、ゆっくり1周してピットへ戻ります。
一方で、上位を争うと見られるグループは10分近く経ってから続々とコースイン。お互いの様子を探りつつ、タイヤを温めてアタックの機会をうかがいます。前回の岡山ではスリップストリームを使い合うというチームプレーを見せたHM RACERSの2台、吉田と85号車の佐々木孝太ですが、どうやら今回はそれを封印した模様です。
逆に、スリップのターゲットを上手につかまえたのが、開幕3連勝ですでにチャンピオンを確定している1号車の堤優威。最初のアタックではピットから出てアタックを始めた村上の後を追って、2分03秒230でリーダーボードの最上段に躍り出ます。次の周には吉田のスリップをもらうことに成功して、2分2秒279を記録。これは昨年のチャンピオンで、同じT by TWO CABANA Racing所属の山野哲也が記録した2分2秒687を更新するコースレコードになりました。
以下、2分03秒304の吉田、2分03秒387の村上と、堤と絡んでいた2台が上位を占める結果に。さらに予選4位は寺田陽次郎監督率いるTEAM TERRAMOSの12号車・梅田剛で、タイムは2分03秒485。5位が前日の公開練習ではトップだった佐々木で2分03秒500と、2位から5位までは0.7秒以内に4台がひしめき合う混戦状態です。

決勝はわずかに予定より早い13時13分にローリングスタートが切られました。ここでダッシュを決めたのが、最前列アウト側の吉田。早くも1コーナー手前で、ポールシッターの堤をかわして前に出ます。そして1周目、5番グリッドからのスタートだった佐々木が2位まで浮上。さらに3周目にはトップに上がります。もちろん堤も黙ってはいません。次の4周目に首位の座を奪い返します。
ここから中盤戦にかけて、堤と佐々木が交互にラップリーダーとなり、吉田と梅田、村上の3台が3位を争いつつ追走する展開になります。吉田の前でゴールすることが「世界一決定戦」進出の絶対条件となる梅田には苦しい展開でしたが、9周目に来たチャンスをものにして3位に浮上。さらに14周目には堤をかわして佐々木に次ぐ2位まで上り詰めますが、16周目に再び5位まで転落。その同じ16周目に吉田は4位から一気にトップに躍り出て、再び明暗が逆転します。

45分のレースも終盤となり、17周目こそ佐々木がトップで帰ってきますが、18周目から20周目は吉田が首位の座をキープ。そして21周目は堤がトップでコントロールラインを通過し、以下は吉田→佐々木→梅田→村上の順でファイナルラップに入ります。とにかく吉田の前に出たい梅田でしたが、100Rコーナーでアウト側に並んでいた村上をプッシュしてしまい、そこで村上がスピン。
この時点で先頭に吉田が立ち、堤と佐々木もピタリと追走しますが、順位は変わらずにチェッカーを受けました。1位と2位の差は0.088秒、2位と3位の差も0.322秒という僅差です。4番目にゴールしたのは梅田でしたが、衝突行為で30秒加算のペナルティを受けて5位に。そして村上が4位となり、6位はTOMISANでここまでが入賞。以下は小原、梶谷の順で、エンブレムクラスの藤田は残念ながら19周でレースを終えることになりました。

吉田は「実は眠れない夜もありましたが、今までのレース人生で一番嬉しい優勝です」と笑顔で語りました。惜しくも2位となった堤は「無線トラブルで、あともう1周あると勘違いしていました。悔しいですが、アメリカで頑張ってきます」とコメント。また3位の佐々木は「今日はチームとして2連勝できたし、松田会長から“来年もやるぞ!”と言ってもらいました」と、広島からの応援団にも嬉しい報告をしました。
この最終戦の結果、11月9日から11日にかけて北米フロリダ州のセブリング・レースウェイで開催される「世界一決定戦」に招待される上位2名は、チャンピオンの堤とシリーズ2位の吉田となりました。

GLOBAL MX-5 CUP JAPAN Round5 予選

  • 参加台数:9台

  • 出走台数:9台

  • 富士スピードウェイ
    (4.563km)

  • 2018.9.24
  • 天候:曇り
  • コース状況:ドライ
順位 車番 クラス ドライバー チーム 車名 タイム トップ差
1 1 GLOBAL 堤 優威 T by Two CABANA Racing TX2CABANARacing MX-5 2’02.279
2 84 GLOBAL 吉田 綜一郎 HM RACERS ヒロマツ ロードスター 2’03.304 1.025
3 88 GLOBAL 村上 博幸 村上モータース 村上モータース&KOTA-R MX-5 2'03.387 1.108
4 12 GLOBAL 梅田 剛 TEAM TERRAMOS チーム テラモス ロードスター 2’03.485 1.206
5 85 GLOBAL 佐々木 孝太 HM RACERS ヒロマツ ロードスター 2'03.500 1.221
6 6 GLOBAL 小原 健一 小原 健一 KENAUTO Moty's MX-5 2’04.925 2.646
7 88 GLOBAL TOMISAN NAGISA AUTO MOTOR SPORTS 渚・BRIDE・MX-5 渚・BRIDE・MX-5 2’05.249 2.970
8 58 GLOBAL 梶谷 太郎 村上モータース 沖縄ロードスターレンタカー58ドライブ 2’06.802 4.523
9 33 EMBLEM 藤田一夫 FRD FRD MX-5 2’11.984 9.705

GLOBAL MX-5 CUP JAPAN Round5 決勝

  • 参加台数:9台

  • 出走台数:9台

  • 富士スピードウェイ
    (4.563km)

  • 2018.9.24
  • 天候:曇り
  • コース状況:ドライ
順位 車番 クラス ドライバー チーム 車名 トータルタイム トップ差 ベストタイム ラップ
1 84 GlobalX 吉田 綜一郎 HM RACERS ヒロマツ ロードスター 45'48.762 2'03.944 10
2 1 GLOBAL 堤 優威 T by Two CABANA Racing TX2CABANARacing MX-5 45'48.850 0.088 2'03.508 9
3 85 GLOBAL 佐々木 孝太 HM RACERS ヒロマツ ロードスター 45'49.172 0.410 2'03.497 10
4 88 GLOBAL 村上 博幸 村上モータース 村上モータース&KOTA-R MX-5 46’22.715 33.953 2’03.454 21
5 12 GLOBAL 梅田 剛 TEAM TERRAMOS チーム テラモス ロードスター 46’22.865 34.103 2’03.573 2
6 86 GLOBAL TOMISAN NAGISA AUTO MOTOR SPORTS 渚・BRIDE・MX-5 46’23.709 34.947 2’05.365 21
7 6 GLOBAL 小原 健一 小原 健一 KENAUTO Moty's MX-5 46'24.678 35.916 2’05.749 21
8 58 GLOBAL 梶谷 太郎 村上モータース 沖縄ロードスターレンタカー58ドライブ 46'54.634 1'05.872 2'06.912 17
9 33 EMBLEM 藤田一夫 FRD FRDMX-5 45’12.044 3Laps 2'12.470 19

2018

2017

2016