RACE REPORT

2018年6月13日

三つ巴の雨中決戦。開幕戦に続いて若武者、堤が先頭でチェッカー

三つ巴の雨中決戦。開幕戦に続いて若武者、堤が先頭でチェッカー

6月10日、栃木県のツインリンクもてぎでGLOBAL MX-5 CUP JAPAN(GMCJ)の第2戦が開催されました。グローバルクラス8台による雨中の激戦を制したのは、T by Two CABANA Racingから出場の1号車・堤優威。開幕戦SUGOに続いてのトップチェッカーとなりました。

当日のもてぎは朝から霧雨。早朝には乾いていた路面も徐々に濡れ、公式予選の始まった10時にはほぼ全面ウエットに。全車がレインタイヤでアタックを開始しますが、使い込んだユーズドか、新品かの選択が明暗を分けることになりました。最初のアタックでリーダーボード最上段に躍り出たのが、1週間前のS耐・富士24時間でNDロードスターによる優勝を果たした勢いに乗る88号車・村上博幸。タイムは2分25秒276で、さらに4周目に24秒372まで削り込むと、最後までこれを上回るライバルは現れませんでした。2番グリッドは開幕戦でポールtoウインを果たした堤で、ベストは2分25秒161。それに続いたのはHM RACERSの2台で、85号車の佐々木孝太が2分25秒295、84号車の吉田綜一郎が2分25秒406、そしてTEAM TERRAMOSの12号車・梅田剛までが25秒台となっています。6番手以降は少しタイムが離れて、まずは今回がデビュー戦となった86号車・TOMISAN、以下は06号車の小原健一、58号車の梶谷太郎と続きました。GMCJでは初のポール獲得となった村上は「練習走行で似たようなコンディションがあり、その時の経験を活かせました。レインタイヤはユーズドで、足を少しソフトに変更したのも正解だったみたいです」と作戦を明かしてくれました。ちなみに堤もユーズドのレインでしたが、セッティングはドライのまま。佐々木や吉田、梅田らは新品のレインタイヤでのアタックでした。

GMCJの予選の後、コース上のオイル漏れの処理で大きくタイムスケジュールが狂います。決勝レースは予定より40分以上遅れて、15時13分にローリングスタート。雨脚は弱まりつつありましたが、全車レインタイヤを装着し、45分先のチェッカーフラッグを目指します。スタートダッシュを決めたのは2番グリッドの堤。1コーナーの進入時点でポールの村上より前に出ることに成功します。さらに村上は後方からスタートした佐々木、吉田、梅田にまでかわされ、オープニングラップで一気に5位までポジションダウン。堤と梅田が新品をチョイスしたほか、比較的溝が深いユーズドを選択していたライバルと違い、村上は予選の前から使い込んでいたタイヤで決勝に臨んだことが裏目に。「1コーナーを曲がった瞬間、判断ミスを痛感しました」とは、村上のレース後のコメントです。

次にレースが動いたのが3周目の第5コーナーです。ここで佐々木が堤をかわして首位に立つと、後続の3位争いも梅田が吉田を逆転。その後、10周以上にわたって佐々木がトップで周回を重ねますが、堤も至近距離で追走。少し離されつつも、梅田も粘ってトップ集団に残ります。そして約30分が経過した13周目の最終セクション、90°コーナー先で佐々木がやや姿勢を乱して失速気味となり、堤が再び先行したところで、最後のバトルが始まります。16周目の4コーナー立ち上がりでは佐々木が一度前に出ますが、同じ周回の90°コーナーでは堤が絶好のコース取りで抜き返します。このトップ争いに梅田も追いついて、レース開始から44分近くを経過したところで19周目に突入。これがファイナルラップとなります。第5コーナーで梅田は佐々木のインを差して先行したかに見えましたが、接触して2台は大きく姿勢を乱します。ともに再スタートはできて、堤→佐々木→梅田の順でチェッカーフラッグを受けました。ところがレース後に、このアクシデントは佐々木の衝突行為と裁定され、30秒加算のペナルティが課されました。その結果、2位に梅田、3位に吉田が繰り上がり、佐々木は4位に降着。以下、5位に村上、6位にTOMISAN、7位に小原、8位に梶谷という暫定結果になりました。
なお、この判定に対して控訴書を提出するという意思表示が当該チームから表明されたため、正式結果は日本自動車連盟モータースポーツ審査委員会において裁定されるまで、暫定結果のままとされます。

戦いを終えた堤は「自分としてはいいタイミングで、佐々木さんの前に出られました。その後の駆け引きも含めて、今日はいいレースができたと思います。次は昨年ポールを取った鈴鹿なので、ここでも勝ちたいです」と、早くも次の戦いを見据えていました。

GLOBAL MX-5 CUP JAPANの第3戦は、わずか3週間の短いインターバルで7月1日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されます。

GLOBAL MX-5 CUP JAPAN Round 2 公式予選

  • 参加台数:8台

  • 出走台数:8台

  • ツインリンクもてぎ
    (4.801379km)

  • 2018.6.10
  • 天候:雨
  • コース状況:ウェット
順位 車番 クラス ドライバー チーム 車名 タイム トップ差
1 88 GLOBAL 村上 博幸 村上モータース 村上モータース&KOTA-R MX-5 2'24.372
2 1 GLOBAL 堤 優威 T by Two CABANA Racing TX2CABANARacing MX-5 2'25.161 0.789
3 85 GLOBAL 佐々木 孝太 HM RACERS ヒロマツ ロードスター 2'25.295 0.923
4 84 GLOBAL 吉田 綜一郎 HM RACERS ヒロマツ ロードスター 2'25.406 1.034
5 12 GLOBAL 梅田 剛 TEAM TERRAMOS チーム テラモス ロードスター 2'25.814 1.442
6 86 GLOBAL TOMISAN NAGISA AUTO MOTOR SPORTS 渚 MX-5 2'27.545 3.173
7 06 GLOBAL 小原 健一 小原 健一 KENAUTO Moty's MX-5 2'28.411 4.039
8 58 GLOBAL 梶谷 太郎 村上モータース 沖縄ロードスターレンタカー58ドライブ 2'29.445 5.073

GLOBAL MX-5 CUP JAPAN Round 2 決勝 (暫定)

  • 参加台数:8台

  • 出走台数:8台

  • ツインリンクもてぎ
    (4.801379km)

  • 2018.6.10
  • 天候:雨
  • コース状況:ウェット 
順位 車番 クラス ドライバー チーム 車名 トータルタイム トップ差 ベストタイム ラップ
1 1 GLOBAL 堤 優威 T by Two CABANA Racing TX2CABANARacing MX-5 46'21.022 2'25.072 19
2 12 GLOBAL 梅田 剛 TEAM TERRAMOS チーム テラモス ロードスター 46'27.788 6.766 2'25.286 19
3 84 GLOBAL 吉田 綜一郎 HM RACERS ヒロマツ ロードスター 46'31.564 10.542 2'24.845 19
4 85 GLOBAL 佐々木 孝太 HM RACERS ヒロマツ ロードスター 46'52.175 31.153 2'25.114 19
5 88 GLOBAL 村上 博幸 村上モータース 村上モータース&KOTA-R MX-5 46'54.213 33.191 2'26.871 19
6 86 GLOBAL TOMISAN NAGISA AUTO MOTOR SPORTS 渚 MX-5 46'55.761 34.739 2'27.133 19
7 06 GLOBAL 小原 健一 小原 健一 KENAUTO Moty's MX-5 46'56.825 35.803 2'26.745 19
8 58 GLOBAL 梶谷 太郎 村上モータース 沖縄ロードスターレンタカー58ドライブ 48'07.174 1'46.152 2'30.510 19