RACE REPORT

2018年4月18日

カーナンバー「1」堤が、開幕戦を完全制覇

カーナンバー「1」堤が、開幕戦を完全制覇

4月15日、GLOBAL MX-5 CUP JAPAN(GMCJ)の2年目のシーズンがスポーツランドSUGOで開幕。世界を目指すグローバルクラスに8台がエントリーし、注目の若手のひとり、堤優威がデビュー戦をポールtoウインで制しました。

夜来の雨こそ上がったものの、路面は完全にウエット。8時55分から30分間の公式予選は全車レインタイヤでのスタートですが、走るにつれて路面が乾いてきます。各車のタイムも上がりはじめ、85号車・佐々木孝太が1分46秒097で最上位。12号車のルーキー梅田剛は、他車より4周ほど遅れてコースイン。寺田陽次郎監督率いるチームTERRAMOSからの参戦で、パーティレース時代同様、予選は最後に出陣する宮本武蔵流を貫きました。そんな中、1周目に1分46秒737を出したままタイムが伸びなかった1号車の堤優威がピットイン。ドライ路面用のスリックタイヤに交換します。それを見て同じ作戦をとったのが佐々木。レインタイヤで走行を続けた84号車・吉田綜一郎が1分46秒071でいったんトップに出たものの、コースに戻るといきなり堤が1分45秒台、佐々木が1分44秒台に突入。もはやレインタイヤでは勝負にならないことが判明します。

最終的には堤が1分40秒885でポールを獲得、佐々木が1分42秒238で2番手と、45秒台だった3番手以下のレインタイヤ勢に大差を付けました。3番手に入ったのは最終16周目までタイムを更新し続けた吉田で、梅田をわずか0.285秒差で抑えました。以下は88号車・村上博幸、58号車・梶谷太郎、06号車・小原健一、11号車・植田正幸と続きました。しかし、終了後の車検で、84号車の規定重量不足が判明。吉田は予選全タイムを抹消されましたが、決勝は最後尾からのスタートが許されました。

昨年、初代チャンピオンとなった山野哲也が所属していたCABANAレーシングに抜擢されてカーナンバー1を付ける堤は、「途中まで3番目と今ひとつだったのですが、チームで相談してスリックに交換したのが正解でした」と予選を振り返ります。

45分間の決勝は、オンタイムの13時55分にローリングスタートに向けて8台が発進しました。時折り強風が吹きつけるものの、雨の気配はありません。絶妙の加速を決めたのがポールの堤と、最後尾スタートの吉田。堤はオープニングラップで2秒以上のギャップを築くことに成功し、吉田は馬の背までに4台をごぼう抜き。予選2、3位の佐々木と梅田の直後まで追いついて、3台で2位争いグループを形成します。予選4番手の村上も追走。上位5台が1分38秒台で周回を重ねます。さらに6番手の梶谷以下、小原と植田の3台は、少し遅いペースながらもひと塊の大接近戦。序盤はテールtoノーズ状態のバトルとなりました。次にレースが動いたのは3周目から。決勝最速のラップとなる1分37秒670を出した吉田が梅田に急接近し、4周目には抜き去ります。9周目の1コーナー進入ではチームの先輩、佐々木が進路を譲る格好に。昨年の開幕戦、同様にペナルティによる最後尾スタートから追い抜きショーを演じた大井貴之のドラマを思い出させました。2位まで浮上した吉田ですが、数周もしないうちにペースダウン。4番手の梅田がペースを上げて、2位を争う3台が再び超接近戦になります。そして19周目の1コーナー進入で佐々木と梅田が一気に吉田をパス。明らかにペースが上がった梅田は、さらに佐々木を追い詰めます。20周目のヘアピンでは梅田がインを差したかに見えましたが、そこで接触(判定はレーシングアクシデント)。ともにグラベルにはまって、リタイアという結果になってしまいました。

序盤こそギャップをなかなか広げられなかった堤ですが、17周目には一気に5.6秒へとリードを拡大。それ以降はチェッカーまで余裕のクルージングで、28ラップの戦いを終えました。一方で吉田は、24周目にいきなり1分42秒台までペースダウン。ミッションが4速固定となるトラブル発生で、27周目に村上に抜かれてチェッカーとなりました。以下、4番手小原、5番手梶谷、6番手植田の順で完走を果たしましたが、最後の最後にもうひとつドラマが待ち受けていました。村上のマシンが決勝終了後の再車検で最低地上高違反が判明。失格処分となったため、吉田以下の順位が繰り上がりました。

堤は、「スタートで大きくリードできたのはよかったのですが、中盤から2番手グループがやり合ってくれたので助かりました。素晴らしいマシンと体制を用意してくれたチームに心から感謝したいです」とコメントしました。

GMCJは今年も全5戦。本州にある国内主要サーキットを転戦するため、2018年JAF本州ツーリングカー選手権のタイトルもかけられることになりました。第2戦は6月10日の日曜日、栃木県のツインリンクもてぎで開催されます。

GLOBAL MX-5 CUP JAPAN Round 1 公式予選

  • 参加台数:8台

  • 出走台数:8台

  • SUGO INTERNATIONAL RACING COURSE
    (3.704256km)

  • 2018.4.15
  • 天候:曇り
  • コース状況:ウェット
順位 車番 クラス ドライバー チーム 車名 タイム トップ差
1 1 GL 堤 優威 TX2 CABANA Racing TX2CABANARacing MX-5 1'40.885
2 85 GL 佐々木 孝太 HM RACERS ヒロマツ ロードスター 1'42.238 1.353
3 12 GL 梅田 剛 TEAM TERRAMOS チーム テラモス ロードスター 1'45.575 4.690
4 88 GL 村上 博幸 村上モータース 村上モータース&KOTA-R MX-5 1'47.570 6.685
5 58 GL 梶谷 太郎 村上モータース 沖縄ロードスターレンタカー58ドライブ 1'48.065 7.180
6 06 GL 小原 健一 小原 健一 KENAUTO Moty's MX-5 1'48.176 7.291
7 11 GL 植田 正幸 KOTA RACING Rn-s KOTA R MX-5CUP 1'48.633 7.748
8 84 GL 吉田 綜一郎 HM RACERS ヒロマツ ロードスター タイム抹消

GLOBAL MX-5 CUP JAPAN Round 1 決勝

  • 参加台数:8台

  • 出走台数:8台

  • SUGO INTERNATIONAL RACING COURSE
    (3.704256km)

  • 2018.4.15
  • 天候:晴れ
  • コース状況:ドライ
順位 車番 クラス ドライバー チーム 車名 トータルタイム トップ差 ベストタイム ラップ
1 1 GL 堤 優威 TX2 CABANA Racing TX2CABANARacing MX-5 46'07.148 1'37.964 28
2 84 GL 吉田 綜一郎 HM RACERS ヒロマツ ロードスター 46'27.575 20.427 1'37.670 28
3 06 GL 小原 健一 小原 健一 KENAUTO Moty's MX-5 47'32.409 1'25.261 1'40.606 28
4 58 GL 梶谷 太郎 村上モータース 沖縄ロードスターレンタカー58ドライブ 46'10.877 1 Lap 1'41.181 27
5 11 GL 植田 正幸 KOTA RACING Rn-s KOTA R MX-5CUP 46'34.843 1 Lap 1'40.250 27
6 85 GL 佐々木 孝太 HM RACERS ヒロマツ ロードスター 31'18.525 9 Laps 1'38.038 19
7 12 GL 梅田 剛 TEAM TERRAMOS チーム テラモス ロードスター 31'18.559 9 Laps 1'37.970 19
8 88 GL 村上 博幸 村上モータース 村上モータース&KOTA-R MX-5 失格

2018

2017

2016