RACE REPORTレースレポート

GLOBAL MX-5 CUP JAPAN 合同テスト⑤ 富士スピードウェイ

GLOBAL MX-5 CUP JAPAN 合同テスト⑤ 富士スピードウェイ

チャンピオンの可能性を残す3名が2分04秒台で火花を散らす

今年から始まったGLOBAL MX-5 CUP JAPAN(以下GMCJ)も、いよいよフィナーレが近づいてきました。9月24日に最終の第5戦が開催される舞台は静岡県の富士スピードウェイ。常設コースでは世界一となる約1.5kmの長いホームストレートを誇る、日本を代表するサーキットです。

本番のちょうど1カ月前となる8月24日、その富士で最終戦に備えた合同テストが行われ、8台8チームが参加しました。天候は晴れ時々曇りで路面はもちろんドライ。この季節にしては比較的過ごしやすい気候ですが、もちろんドライバーたちには汗だくの試練です。走行は10時30分からと、13時からの2回。それぞれ55分間のフリー走行です。
1回目のセッションでトップタイムの2分04秒638をマークしたのは、740号車の吉田綜一郎。シリーズチャンピオンを決めるポイントは、5戦中の4戦の合計。吉田はポイントランキング2位(215)と、逆転チャンピオンにはかなり厳しい状況ですが、奇跡を信じて走行をこなします。
吉田にわずか0.008秒差の2分04秒646で続いたのが、7号車の山野哲也です。山野は開幕2連勝を果たし、第4戦でも3位に入賞していますが、第3戦を欠場。次の最終戦で獲得したポイントがすべて加算されるために(現時点は183で4位)、影のポイントリーダーと言える存在でしょう。
3番手は現時点のポイントリーダー(228)、5号車の今村大輔でタイムは2分04秒737。こちらも瞬きするぐらいの僅差です。今村は吉田同様すでに4戦でポイントを獲得しているため、第3戦(5位)の53を上回った分のみが上積みされるという立場です。かくして走行1回目から、シリーズチャンピオンの可能性を残す3名だけが、2分04秒台で競り合うという展開になりました。

2回目の走行では、今村が開始早々に04秒台を連発。2分04秒405というタイムが、本日のベストとなりました。これに続いたのが吉田で、午前中のタイムを更新する2分04秒414まで刻んで、トータルでも2番手となりました。ちなみに今村と吉田はユーズドタイヤで臨んでいます。
一方で午後になってからなかなかタイムを削れなかったのが、フレッシュタイヤを投入した山野でした。それでもセッション半ばに少し長めのピットインで、足まわりのセッティングを変更。40分を経過したところで2分04秒634と、わずかですがタイム更新に成功します。
総合4番手は88号車の村上博幸で、ベストは2分05秒626。さらに19号車の吉本晶哉が2分06秒603、8号車のDAISUKEが2分07秒483で続いています。
今村は「今日の段階ではいいフィーリングです。ただし、タイムをご覧になればわかるように、山野さんや吉田選手とは紙一重です。このカップカーは、今日はベストだと思ったセッティングが、明日はきっと変わるはずなので、きっちり煮詰めていきたいです」とコメントしました。
吉田は「正直言ってシリーズ的には厳しいと思いますが、富士は勝ちたいです。急に参加するといってチームにも無理をお願いしましたが、今日のテストは収穫がありました。本番では佐々木(孝太)さんも出場予定なので、チームの総合力も生かして勝負したいです」と笑顔で振り返りました。
山野は「最高速で(ライバルに)負けているというのは富士では致命的です。それでも裏側(ストレート以外の部分)で頑張った結果、なんとか4秒台で肩を並べることができました。練習に来るしかありませんね」と、少し厳しい表情で語ってくれました。
なお、最終戦はメディア枠のTeam“Be a racing driver”としてこれまでより1台多い3台が参加。55号車は株式会社カーグラフィックの「CAR GRAPHIC」から大谷秀雄、56号車には株式会社交通タイムス社の「CARトップ」から中谷明彦(以上2名はグローバルクラス)、57号車には株式会社学研プラスの「ル・ボラン」から下江優太と萩原充がエンブレムクラスに出場します。
合同テストには56号車の中谷と、57号車の下江&萩原の2組が参加しましたが、中谷はクラッチトラブルのため、合計わずか4周のアタックで2分08秒217がベスト。中谷は「参加する以上は優勝が目標です。でもスポット参戦の立場だと、最終戦は一番不利ですよね。レースウイークに少しでも巻き返せるように頑張ります」とコメントしました。

一方、エンブレムクラスに出場する57号車は、本番のドライバー交代を想定して2名が2回ずつ走行。先輩格の萩原が出した2分09秒906がベストという結果に終わりました。10秒を切れなかった下江は「初めてのスリックタイヤで、限界がまったくわからないまま今日は終わってしまいました。最初3分かかったピットインが、1分ちょっとに短縮できたことが救いです」と振り返っていました。

GMCJの最終戦は「2017 GLOBAL MX-5 CUP JAPAN FINAL」として開催されます。当日の入場料は通常営業日と同様の1000円(駐車料無料)で、パドックへの入場には別途2000円のパドックパスが必要となります。いずれも当日販売のみで、中学生以下は無料。またロードスター・パーティレースⅢをはじめ、サーキットトライアルやマツ耐などのサポートイベント、パドック特設ステージでのライブやショーも予定されています。ぜひ一度このチャンスに、世界一を目指すハイレベルなワンメイクレースをライブでご覧ください。